宮崎の再生にぜひ読んでほしい一冊
NHKの番組に「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組があるが、その放送した分を特集して本が出ている。 そのNo1を昨日買った。
『リゾート再生請負人』というのが気に入った。星野佳路という人で、その業界では有名なのだろうが私は知らなかった。 でも読んでみて、「低迷してつぶれかかっているリゾートを再生させて3年で黒字にした」という。どうすれば、そんな神業的なことが出来るのだろう。
興味を引かれ読み進んでいくと、鍵は人であった。
会社とはピラミッド型組織で上からの命令は絶対服従でやらなければならない。しかし、これが社員のやる気を削ぎ、ひいては業績を落とす。星野さんのやり方は”まかせる””上下のない人事”によって、社員にやる気を出させるというもの。 そして結果が出ると、それが社員にとって一番の喜びとなる。やる気となるそうだ。
決してお金ではない。
高い給料を出すからといってお願いしても、そこに働きがい、喜びがなかったら人はとどまってはくれないということだ。
でも彼も最初から順調に行った訳ではなく、家業の「星野リゾート」を継いで社長になったときは、アメリカでホテル学を学んできただけに、一流ホテルを目指し、詳細な接客マニュアルを作成。接客の仕方や身だしなみの指導も始め、改革を急ぐために、次々に指示を出していった。これにベテラン社員が反発して、次々に辞めていった。
何とかしなければと、自ら職業安定所に出向いていったら、「星野に行けば殺される」と言う張り紙まで張ってあったそうだ。長時間労働に安い賃金。そして御曹司のトップダウン経営でホテルの評判はさんざんだった。
ここから、星野さんの試行錯誤が始まった。「どうすれば社員は残ってくれるのか」しかし、経験豊富な社員はもういない。そして、一人の30歳の若手にウエディング部門を任せた。人のうえに立ったこともない若者だったが、徐々に実力をつけ、欧米の結婚式で行われるシャンパントースト(シャンパンによる乾杯)形式のアイデアがヒットしてホテルの新たな看板になった。
「任せれば、人は楽しみ、動き出す」生き生きと働く従業員の姿を見て、星野さんは確信したそうだ。任せてすべての社員にチャンスを与える「フラットな組織」にするという大胆な改革によって再生できるということを。 こうして星野リゾートは見事に復活して多くのお客さんを呼ぶようになった。
そして、2001年、破綻した147億円の負債を抱えた「リゾナーレ小渕沢」の再建を託されたのが星野佳路氏だった。そして、わずか3年で黒字に転じさせている。
宮崎も不振であえいでいるリゾート、観光施設はたくさんあると思うが、この本はいい参考になると思う。会社、組織すべてに言えることであろうが、この星野方式を取り入れてこそ活性化していくと感じた。
そのまんま東現象で今全国に注目を浴びている宮崎、いろんな方法で発信し活性化したいものである。
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